理事長所信

第68 代理事長

本田 利一郎

2023年度スローガン

TENSEI
~我ら礎。 継・ 繋・結(kei ) の心で地域の未来を切り開け~

基本方針

1.地域社会における青年会議所の存在意義・価値の確立を目指して
2. 一人ひとりが活躍できる青年会議所の構築
3.継続的且つ安定的な組織運営
4.次世代のリーダー育成
5.第42回全国城下町シンポジウム島原大会の成功に向けて

はじめに

 令和の時代を迎え4年が過ぎましたがコロナ禍により、従来からの社会の構造そのものが大きく変化している今日において、グローバル化に伴うIT化やIoTの発展はとどまることなく加速しています。一方で、大規模な自然災害の発生や、市場原理主義による格差社会、超高齢社会と少子化に伴う人材難や事業承継等の課題は変わらず山積し、更には今後消滅していく自治体すら増加傾向にある中で、私たち青年会議所は自身が住み暮らすまちの課題を一つでも解決し、地域とともに明るい豊かな社会の実現に向けて相当の意志と覚悟をもって取り組んでいかなければなりません。
 また、この様な状況下で我々が今後更に地域を発展させ、島原青年会議所が地域を牽引していく力強い団体であるためには、この目まぐるしく変化する時代において同じ時間を共にする仲間たちとしっかりとスクラムを組みながら、地域を支える青年経済人としての側面をこれまで以上に認識し、その時代に合った活動・運動を日々展開していく必要があります。
 そして、単年度制による不連続の連続によって成長・発展してきた島原青年会議所の存在を次代へつないでいくためには、これまで以上に継続的且つ安定的に成長し発展できる団体でなければならず、それを実現する為には、LOMとしての存在意義を再認識できるよう、地域の将来を見据えた活動・運動を展開していくことが必要不可欠であると考えます。
 2023年度のスローガンは、点を人に例え、地域・社会にとって島原青年会議所やメンバーの一人ひとり、そして地域を構成する全ての人達がこの地域・社会にとってかけがえのない重要な役目・役割を担う必要不可欠な存在であるという願いを込め、「TENSEI(点睛)~我ら礎。継・繋・結(kei)の心で地域の未来を切り開け~」としました。

1.地域社会における青年会議所の
存在意義・価値の確立を目指して

 JCの活動・運動を確実に展開して行く上で地域・社会、行政や各種関係団体との連携は希望をもたらす変革の起点として必要不可欠な存在であると考えます。島原青年会議所は、これまで67年間という長きに渡り地域や社会に対し多くのJC活動・運動を行うことにより団体としての存在意義を確立し、その周知をしてきました。しかしながら、近年の会員数の増減を見てみると更なる変化を求められているのでないかと感じています。
 100年に一度の災禍と言われるコロナ禍は発生から3年を経てなお収束の目処が立つことはなく、それにより派生した経済社会の不安定は人々の生活を確実に脅かし、未来に対するあらゆる希望を打ち砕きました。ただ我々島原青年会議所は戦後最悪と言われる雲仙・普賢岳噴火災害を経験した後に、先人たちの英知と勇気と情熱により復興を成し遂げたこの地で今現在も活動しています。そしてそれを次世代へ確実に成長・発展させ、つないでいくことが我々の責務であると考えます。
 我々は過去を変えることはできませんが、未来を変えることはできます。だからこそ、これまで以上に団体としての魅力を発信するとともに、新たな価値を創造することで団体としての自らの存在意義の向上へと結びつけ、それにより多くの共感者を得ることで会員の拡大に取り組んで参ります。しかしながら、どれだけ青年会議所の活動・運動に多くの時間や費用を費やし、素晴らしい事業を展開したとしても地域や我々自身の経済環境が継続的且つ安定的でなければ意味がありません。メンバーの多くは地域を支える若き青年経済人としての側面ももち合わせています。だからこそ青年会議所に所属することにより得るであろう知識や経験により人としての信用・信頼関係を構築し、卒業後にも引き続き地域のリーダーとして活躍していくためにも確実にメンバー自身のビジネスを発展させていかなければなりません。そこで、2023年度は青年会議所に在籍することによるスケールメリットを活かせるよう、ビジネスに特化した事業を実施し、メンバーのビジネスの機会をより充実させることに取り組んでまいります。そのことによりメンバーの活力が地域へ波及していく中で、結果として地域のさらなる発展へとつながっていくと考えます。

2.一人ひとりが活躍できる青年会議所の構築

 島原半島における少子高齢化や人口流出による生産年齢人口の減少は島原青年会議所にとっても会の存続に直結する非常に大きな問題です。
 その様な時代の中で島原青年会議所が継続的且つ安定的な成長・発展を遂げて行くには、時代の変化を受け入れ、柔軟に対応していくことが必要です。特に限られた時間の中でJC・仕事・プライベートの充実がなければ青年会議所活動の継続は困難です。物事が豊かな時代と、そうではない時代とでは人の価値観は異なります。そこで2023年度はJAYCEEとして活動をしていく中でJCとして成長・発展できるよう、これまでに大幅な時間を割いていた理事会や各委員会活動の時間の短縮に最大限努め、コロナ禍により得たハイブリッド開催の技術を積極的に取り入れながら質の向上を目指すとともに、費用対効果を体感できるよう、会のあり方についてメンバーの意見を積極的に取り入れ活発な活動・運動を実践することで地域を牽引する力強い団体を目指します。

3.継続的且つ安定的な組織運営

 島原半島における少子高齢化や人口流出による生産年齢人口の減少は島原青年会議所にとっても会の存続に直結する非常に大きな問題です。
 その様な時代の中で島原青年会議所が継続的且つ安定的な成長・発展を遂げて行くには、時代の変化を受け入れ、柔軟に対応していくことが必要です。特に限られた時間の中でJC・仕事・プライベートの充実がなければ青年会議所活動の継続は困難です。物事が豊かな時代と、そうではない時代とでは人の価値観は異なります。そこで2023年度はJAYCEEとして活動をしていく中でJCとして成長・発展できるよう、これまでに大幅な時間を割いていた理事会や各委員会活動の時間の短縮に最大限努め、コロナ禍により得たハイブリッド開催の技術を積極的に取り入れながら質の向上を目指すとともに、費用対効果を体感できるよう、会のあり方についてメンバーの意見を積極的に取り入れ活発な活動・運動を実践することで地域を牽引する力強い団体を目指します。

4.次世代のリーダー育成

 社会や地域を持続的且つ安定的に成長・発展させていくためにも次世代を担う子どもたちは地域の宝であり財産です。
 彼らが自身の存在価値や役目・役割などを理解し、率先して地域を知り学ぶことにより豊かな価値観を醸成し、多様性を育み個性を尊重し合うことでより明るい豊かな社会の実現へとつながります。
 昨今の社会情勢の変化に伴い、社会的な価値観や個人間の関係性は確実に多様化していく中にありながらも、時代は大きく進歩・発展しています。その様な状況の中、我々は地域に根ざした団体として、様々な変化に対し柔軟に対応しながら文化や伝統を大切にしつつも、新たな時代に沿った対応を行い、次世代のリーダーがそれぞれの人生において郷土を愛し誇りに思える機会を提供するとともに、どのような困難な時代であろうとも決して諦めることなく常に夢と希望を持ち、変化を求め挑戦し続ける人財となっていただくことで輝く個性が調和する未来へつながると確信しています。

5 . 第42回全国城下町シンポジウム島原大会の成功に向けて

 本年度は全国の城下町の青年会議所の連携を強化し、城下町特有の問題点及び地域の活性化について討議し、将来へ向けてのまちづくりを目指すことを目的とする全国城下町シンポジウムが21年ぶりにこの島原の地で開催されます。
 島原城は歴史的にも古く、1637年に島原・天草一揆や1792年に起きた島原大変肥後迷惑による眉山崩壊と津波という歴史的大事変に遭いながらも島原藩の藩庁として約250年間機能し、島原半島の政治・経済・文化の中心として栄え、2024年には築城400年を迎えます。
 これまでの過去の争いや自然災害といった時代背景をもち、1873年に実施された「存城廃城令」による解体からの再興など、時代の流れによる価値の変容を受け入れつつも島原のシンボルとして、また歴史そのものとして有り続ける島原城を中心に、城下町としての歴史や文化を振り返るとともに新たな魅力や価値を見出し次代へ伝承・継承しつつ、地域資源の活用などを検討し、これからの自身が住み暮らすまちの在り方を学ぶ機会となる全国城下町シンポジウム島原大会の成功に向け、地域の皆様とともに一致団結し取り組んで参ります。

結びに

 青年会議所での活動は自らの意思による修練と奉仕、そして同じ志をもつメンバーとの友情を築く場であり、地域・社会の為の利害関係を超えた喜怒哀楽の共有による行動は共に活動を行うメンバーとのより良い関係性の構築へつながり、共感者の拡大は会の発展のみならず地域・社会における存在意義や価値の創造へとつながります。
 だからこそ、我々は関わる全員で一歩踏み出す勇気と最大限の知恵を振り絞り、必ずやり遂げるという強い覚悟、そして情熱をもって共にこれからの地域を創って行かなければなりません。どのような時代であろうとも積極的に挑戦し続ける団体である為に自分たちがどうあるべきか、どのような未来を描くべきか。地域・社会とともに強い意志と団結力のもと、心を一つに素晴らしい瞬間を創って参りましょう。
 全てはこれからの未来のために。