【第19回 いのりの灯】

2025年6月3日、雲仙普賢岳災害記念館にて「いのりの灯」が開催されました。雲仙普賢岳での大火砕流から34年。この災害は、多くの人々に火山との共生について深く考えさせるきっかけとなってきました。

「いのりの灯」は、平成3年6月3日の大火砕流による悲劇を忘れないために始まった行事です。毎年、島原半島内の園児・小・中学生が手作りのキャンドルに命の尊さや平和への願いを込めたメッセージや絵を描き、火砕流で亡くなられた方々への慰霊の気持ちを込めて灯します。

この催しは、噴火災害の教訓を未来を担う子どもたちに伝え、自分たちが暮らす地域の防災について考えるきっかけとなることを目的としています。自然災害はいつどこで起こるかわからないからこそ、過去の災害から学び、その教訓を後世に伝えることの重要性を、「いのりの灯」は静かに、しかし力強く訴えかけています。